ガーデニングって何だろう? [├ガーデニング・エッセイ]
ガーデニングって何だろう?
以前、「ガーデニングが趣味だ」と言ったら、「ランとかを育てるのか?」と聞かれた。「それは『園芸』でしょ。」と言うと、「え?ガーデニングって園芸じゃないの?」と驚かれた。
まぁ、ほとんどの人は、「ガーデニング=園芸」と思うだろうか。
確かに、植物はガーデニングにとって重要な要素ではある。しかし、「園芸」という言葉は、「ガーデニング」を十分にあらわしていない。ガーデニングのTV番組に「趣味の園芸」と「素敵にガーデニングライフ」があるけど、二つの番組の違いといったらいいだろうか?少なくとも私にとっては、「ガーデニング=園芸」ではない。
「園芸」は、植物に重点が置かれる。特定の植物をどのように育てるのか?といった話になりやすい。「園芸」の世界において、より上達するということは、より育てるのが難しい植物を育てることに向かうこと、のように思う。件の「ガーデニング→ラン」という発想は、そのあたりから来ているのではないか。
では、「造園」だろうか?
私のイメージは、まだこの方が近いかもしれない。これは、私がガーデニングにハマったきっかけの影響もあるだろう。穴を掘り、花壇を作り、樹を植える。「植物を育てる」というよりは、どちらかというと「モノを作る」ことの楽しさから入ったから。
だけど、「造園」について調べていくと、「ランドスケープ」につながっていく。もちろん個人宅の庭も含まれるけど、公園や街並みと、そこから広がっていく世界であるようだ。
私には、街並みをどうこうしようなんてことはできない。私にできることは、せいぜい自分の土地に、自分が満足できるだけの庭を造ることだけだ。「造園」という言葉は、私には大きすぎる。
「園芸」は、庭(園)における要素である植物に、よりミクロな視点に向かう。
「造園」は、庭(園)から始まりランドスケープへと、よりマクロな視点に向かう。
では、出発点となった「庭」は?
「ガーデニングブーム」の前。もちろん、ハマる前のことなので、詳しくは知らない。だけど、今ほど「庭を造る」ということが意識されていただろうか?
玄関の周りなどのちょっとしたスペースにプランターが所狭しと並べてある家を、見かけることがある。決して庭が、土が、ないわけでもないにもかかわらず。あるいは、りっぱな庭があっても、自分で手入れをしているのは盆栽だけ、とか。なぜ、庭があるのに、それを活用せず、それとは別に植物を育てるのだろう?
そういう庭は、職人がやってきて手入れをするもの、そこに住んでいながらも自分たちのものではないもの、ではないか。「ガーデニングブーム」は、庭をそこに住む人の手に戻す、そのきっかけにならなかったか?
「園芸」でもなく、「造園」でもなく、「ガーデニング」という言葉が定着したのは、ただ「カタカナのほうがかっこいい」というだけではなく、今まで表しきれなかったモノがそこにあったからではないだろうか?
私にとって「ガーデニング」とは、「園芸」でもないし「造園」でもない。だけど、「園芸」の一部でもあり、「造園」の一部でもある。中心には必ず「庭」がある。ブログのタイトルにあるように「庭づくり」。それが、私にとっての「ガーデニング」である。
「庭とは何ぞや?」につづく・・・・か?
P.S.
ほんとうは、ブログを始めたときに書こうと思っていた内容。だけど、うまくまとめきれなかったので出し損ねていた。でも、まぁ、やっぱり書いておきたいと思うので、未完だけど発表しておく。
この感じはちょっと分かる気がします。
園芸?造園?それとも ガーデニング?
自分的には。。どれもなんかしっくりこないのです。
はじめたばかりというのも大きいのかもしれないですけどね^^;
家づくりの延長で庭づくりと呼んでいるみたいな気がします。
by ごまかん (2005-09-05 18:24)
>家づくりの延長で庭づくり
きっかけが実家で家を建てたことと考えると、私もそうかな。
庭や花だけが独立してあるんじゃないんですよね。
そういう意味で、「ガーデニング=園芸」というイメージがどうにも気に入らないのです。
by いむら@fintopo (2005-09-08 19:30)