バラは好きではない、ということ [├ガーデニング・エッセイ]
バラは好きではない。正確には、バラに関する状況が好きではない。ガーデニング雑誌は何もなければバラ特集。新しくできるガーデン施設はバラ園ばかり。猫も杓子も、バラ、バラ、バラ・・・
あ、もちろん、バラが好きな人を非難したいわけではない。みんなが群がっていると避けたくなるのだ。私がひねくれているだけなのだ。バラ好きの人には、こういう状況はうれしいのだろうな。だけど、ひねくれ者の私には、バラは好きになれない花だった。
まぁ、もう少しまともな理由もある。
バラというのは園芸的なのだ。私は、ガーデニングは園芸(だけ)ではないと考えているから、園芸的な要素が強いものにはあまり惹かれなかった。
例えば、バラは、手入れが大変、というイメージがある。これが逆に人気のある理由でもあるのだろう。手入れが大変な植物を立派に育てているというステータス。まさに「園芸」である。
バラの写真は、花のアップが多い。私も、いろいろな庭のバラの写真を撮ってきて(というほど多くもないけど)、気がつくとバラの「花」の写真を撮っている。確かに、すばらしい花だ。まさに「花の女王」と呼ぶにふさわしい、形と色。
だけど逆に、庭としてバラが活かされているように感じられない。仕立てとして見事なバラとか、他の植物と組み合わせを楽しむバラとか、あまり見かけない。ローズガーデンというのは、たいていはいろいろな品種のバラが並べてあるだけで、庭としての面白みは少ない。結果的に「花」の写真を撮ってしまっているということが、それを示している。
「庭づくり」がしたかった私にとって、「バラ」というのはことさら重要なアイテムではなかったのだ。そんなわけで、ガーデニング雑誌でバラ特集があると(しかも、これがかなり多いわけだ)、「けっ。また、バラか!」とすねていたわけだ。
現在、私の庭には、ミニバラ4種と「ノックアウト」の5品種のバラがある。去年、購入したものだ。バラを自分の庭に取り入れてもいい、と考えるようになったのはどうしてだろう?たぶん、庭づくりに少し余裕が出てきたのだろう。バラを受け入れてもいいと思えるくらいの。
連休で手に入れた水盤にバラの花を浮かべる。ほんと、バラの花というのは、どうやっても絵になるね。
初めまして。。。。
私もバラがあまり好きではないので、のぞかせて頂きました。
どうして嫌いなのかよくわからなかったのですが、
嫌いな訳が少しわかったような気がします。
今は黄色いミニバラを一鉢、育て始めました。
これもどうなる事やら。
by (2006-05-13 13:42)
はじめまして。自分のブログの関連記事から飛んできました。
おっしゃっている意味、なんとなく、わかります。
どうも日本人の「ごった煮」感覚な庭は私も好きじゃありません。
(庭がなくて、たくさん育てられないひがみかもしれないけれど)
「ホワイトガーデン」とか「ブラックガーデン」とか花の色を一つだけにしぼった庭にすると、バラはいい仕事をすると思います。
by hama (2006-05-13 17:11)
咲香さん、hamaさん、はじめまして。nice!、ありがとうございます。
いやぁ、人気のある花なので、ちょっとドキドキの内容だったんですよね。納得してくれる人もいて、ちょっと安心。
私もバラは初心者なので、これからどうなるかわかりませんが、うまく使っていきたいなぁ、と思っています。
by いむら@fintopo (2006-05-13 20:08)
いむらさんのおっしゃりたい事わかりますよ。私も、バラと蘭だけは育てる事はないだろうと思ってましたから^ ^今日もバラ園に行ってきましたが、品種を見たり、写真を撮るにはいいけれど、庭と言う観点からは見るべきものがないと、いつも思っています。私が嫌いだったのは、あの巨大さと、剣弁咲きと言われる形と派手な色合いでした。でもそれって、モダンローズの特徴でした。オールドローズを知ってから、すっかりバラの虜です。趣味って変わりますね。
by せり (2006-05-14 20:16)
剣弁咲きは、いかにもバラ、という感じがしますね。庭のアイテムというより、切り花のほうが似合う感じ。
趣味が変わったというより、趣味に合うものが実はあった、ということじゃないかな?種類がいろいろあるんだから、バラというだけで避けるのもどうよ、と思えるようになりました。
・・・てことは、そのうちランも育てることになるのかなぁ?
ま、そういうめぐり合わせがあれば楽しいな。
by いむら@fintopo (2006-05-15 19:05)